里山で遊ぶ

ゆるい午後 遠回りする 帰り道
のどかな午後の時間を満喫できたらと思う。

The Sound of Silence  (Ⅱ)

 

その時は 突然 やって来ました。
何気ない日常の日々を破壊し 土足で踏みにじり 蹴散らします。
突然の事で 何のことか分からず 私は立ち尽くしていました。


『献血』に書きましたが まだ その時の内容は怖くて正確に書けませんでした。
でも もう終わった事なので その時の事をしっかり書いて
完全に終わりにしようかなと思います。


普段と変わらない何気ない朝 家を出て 会社に向かいました。
午前中 会議があり ずーっと会議室の中にいました。
昼休みになり 席に戻ると 女の子から
『奥さんから電話があって 至急 家に電話をしてほしい』との事。
海さんが会社へ電話をしてきたのは 始めての事だったので
不安がよぎり 家に電話すると 海さんから
『家族を連れて 至急 もう一度 病院へ来るようにと言われたんだけど。』
『ハァ?』
朝 何でもなかった筈なのに。何故。不安がよぎりました。
急いで 病院へ行くと 若い医師から
『明日の朝 大学病院へ転院します。』
『ハァ?』
何のことか 全く 分かりません。
すぐICU(集中治療室)に入りました。
若い医師が 大学病院に電話をしてる大きな声が 集中治療室に響きました。
『無理だの何だの言ってんじゃない。人の命が掛かっているんだ。明日の朝、
俺が連れて行くからICUのベッドを開けておけ!』


電話の後 若い医師に状況を尋ねた時の医師の返答です。
『今言えるのは 生存確率は30%くらいです。その30%も植物人間になります。』
『ハァ?』
今 普通に喋っているのに 全く 理解できません。


早朝 若い医師は救急車に乗り込み 大学病院まで一緒に行きました。
この若い医師(多分30才前づらい)の
医師としての情熱、プライド、責任感に巡り会えていなかったら
多分 海さんは 今 生きていないと思います。


海さんは とても強運の持ち主です。
この若い医師と巡り会えたのですから、
それと... 私にも巡り会えたのですから。
 


会社の先輩方は 登山をしてる人が多い職場でした。
私は 海釣りオンリーでしたが。
定年でのお別れ会で よく耳にした言葉がありました。
『定年後は 奥さんと一緒に山歩きをしようと思っているんだ。
 一眼のカメラを奮発して買ったけど 勝手に行けばと言われてるんだよ。』


単純な話だと思いますが 
日頃から 会社より家族を大切にしてないから
会社をやめたら 家族と一緒に登山を楽しもうなんて 虫が良すぎませんか?


私が里山ハイキングを誘った時のブログです。
 


学生時代 サイモン&ガーファンクルが好きな友達がいて
彼の下宿先で この歌を よく歌っていました。
 

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