さびれた（風情があるとも人は言う）日帰り温泉へ行ってきました。

途中　農道（私は猛禽類ロードと呼んでます）で　ノスリを見かけました。

チョウゲンボウっぽい優しい顔をしてます。
小さいので　多分　ノスリの幼鳥じゃないかと思います。

少し先で　木に止まってるノスリを見ました。　

鋭い目つきとビッグサイズで太々しい風貌　これがＴＨＥノスリですね。

真下まで近づいて写真を撮りましたが　逃げようとしませんでした。

途中　面白い光景を見ました。

田んぼと水平にチョウゲンボウが飛んでいて　3羽のカラスが後ろを追いかけていました。
杉林の直近で　チョウゲンボウは突然　垂直に向きを変え　急上昇しました。
カラスも　後を追いかけました。
杉林のテッペン近くで　突然　チョウゲンボウが飛ぶのをやめ
その姿勢のまま　全く動かず　真下に落ちていきました。
地面近くまで落ちると　突然　チョウゲンボウは水平に体勢を整え
田んぼの方向へ　水平に飛んでいきました。
その素早さに　カラスはついて行けませんでした。

カメラを車の後部座席に置いていて　
この珍しい光景を撮影することが出来ませんでした。
残念！

チョウゲンボウが飛んでいく方向を見てました。
遠くの電柱に止まりました。
逆光で　残念な写真ですが　垂直飛びをしてたチョウゲンボウです。　

私が頻繁に通う日帰り温泉は　あまり入浴客がいません。
多分　町営なので存続出来てると思いますが　民間経営だと　きっと潰れてますね。

入浴客は　殆ど　同じ顔ぶれの先輩達です。
先輩達の　憩いの場になってるようで　
顔見知りを見かけると会話が始まります。

『よぉっ！』
『おぉっ！』

『腕の絆創膏　ワクチンか？』
『さっきやってきた！』
『早くないか？俺は15日だ！』
『みんなやってっぺ！15日はおせーよ！』

ん？
15日が遅い？
何て町だ！
多分　先輩の比率がとても高い田舎だから　
町の行政は　1にも2にも　ワクチン最優先なんでしょうね。
言葉遊びじゃ無くて　即実行してる町って　素晴らしいですね。

露天風呂でボーッとしてると
一人　露天風呂に入ってきました。

露天風呂の岩の上に腰掛けてた先輩が
知り合いの人らしく　声を掛けました。

『よぉっ！』
『おぉっ！』
『最近　見かけなかったけど。』
『最近は　カカァと一緒に　遅い時間に来てんだよ。
　今日は　カカァが用事で　俺　一人で来たんだ。』
『あっちでも見かけなくなって　何かあったんじゃないかと
　みんな　心配してたんだよ。』
『あぁ....。　あそこか。去年の5月から　あそこへ行くのはやめたんだよ。』
『........？』
『あの....　よぉ....　日雇いで稼いだ金をよぉ....
　あそこで　よぉ....　みんな使っちまってよぉ....
　それでも　よぉ....　カカァが　よぉ....　
　日雇いに行くからって　弁当作ってくれてよぉ....
　俺は　よぉ....　もぅ　よぉ....』
『....。』

露天風呂から見えるセセラギに　
ノッソリノッソリと歩いてる鷺が見えました。
日が長くなりましたね。

盗み聞きと言う勿れ！