里山で遊ぶ

ゆるい午後 遠回りする 帰り道
のどかな午後の時間を満喫できたらと思う。

『熊野古道を歩く』の準備・・・茶臼岳 後編

『娘と熊野古道を歩く』為の体力作りを始めました。


目的はシンプルに。
目的が無い地味な体力作りは 私には難しいッス!
何でも途中で飽きて ヤメルような意思の弱い奴ですから!

山頂の祠の屋根がちょっとだけ見える場所から撤退しました。
ロープを掴み 和泉元彌かチョコプラか そろーりそろりと下っていきます。
砂利道で 足が前後に滑るのはまだ予想ができるので 何とか対応が出来ますが
斜め方向に滑り 股間が広がるような体勢になると、
太ももとケツの筋肉の境目(凹んでるところ)の奥がズーーーーンときます。
ただ 不思議な事に(?)下るに従って 徐々に痛みが和らいできました。


私が和泉元彌かチョコプラの真似をしながら下ってる時に
海さんは山頂で 写真を撮りまくり楽しんでました。

この祠の屋根が ちょっと見えてたんですけどね。

展望は360°パノラマです。

私の好きな風景です。見たかった!!

最高ですね。

調子にのって 祠越しに...

山頂は清々しいですね。きっと...

茶臼岳 標高1915mです。

名残惜しいですが 下山です。

私は分岐点の脇のベンチに座って待ってました。

なかなか海さんが下りて来ません。
電話を掛けると『やっと 下り始めたところ』の返事。
私の足は かなり良くなって 時間も掛かりそうなので、
『牛ヶ首へ行けるところまで行ってみるよ。牛ヶ首に来てね。』と伝えると、
等高線に沿った形の牛ヶ首への道を歩いて行きました。
ラクダのコブのように上下にうねった道を進んでいきました。
牛ヶ首は 沢山のベンチがあり 皆さん おにぎりを食べてます。
そう言えば おにぎりは海さんのリュックに入ってました。


牛ヶ首から先へ行く道の側に地表から蒸気が上がってます。
これ記憶があります。


私が茶臼岳を最初に登ったのは 会社の先輩に誘われた時です。
会社の昼休み 先輩達が楽しそうに山登りの話をしてるのを見てました。
『一緒に行く?』と言われ 同行したのが茶臼岳でした。
私は 一度も山に登ったことが無く 登山用品は何も持ってません。
先輩が 私の靴の大きさを聞くので答えると『靴は貸すよ。』と言われました。
山に登るとき 靴がちょっとキツキツだなぁ~と思いましたが、
そのまま登りました。が、悲劇は下るときに起きました。
砂利道で足が滑る度に足のつま先に激震が走りました。
痛くて痛くて 途中で裸足になりたかったのですが 何も言えず
回りの風景など見る余裕も無く 早く帰りたいの一点だけでした。
ロープウエイで下って駅のベンチに座り 靴を脱ぐと
両足の全ての爪の両側と爪先が指に食い込んで血だらけになってました。
とても もう一度靴を履く気持ちになりません。
裸足で車まで歩いて行きました。
先輩が『鹿の湯に入って帰ろう。』と言いました。
先輩曰く 傷ついた鹿がその温泉に入って傷が治ったと言うのです。
鹿の湯につくと段々畑のようになっていて 最上部が最も暑くて
下に行くに従って徐々にぬるくなっていきます。
先輩は一番上に行きました。
多くの人は上の方に居ました。
最上部は 確か46°で 私は無理でした。
『馬鹿と煙は高いところが好き』という諺がありますが、
これに鹿の湯を追加して
『馬鹿と煙と鹿の湯は高いところが好き』でどうでしょうかと思いました。
山登りは ちょっと...  残念な山登りデビューでした。


2度目は家族で登りました。
ちょど 磯釣り一筋の時で 時期的にも黒鯛の乗っ込みだったので
気持ちは サッサと山に登って サッサと帰って
夕まずめに 黒鯛を狙おうと思ってたので
ほとんど記憶に残っていません。


で、3度目がこれです。
やっと里山ハイキングの楽しさが分かってきての これですから...
熊野古道を歩く前に 再チャレンジしたいですね。


牛ヶ首から海さんに電話すると
『分岐点が分からなくてロープウエイの駅まで来ちゃった。』と言う。
『ハァ~』分岐点が分からない筈はないです。
多分、嘘だと思います。
『膝が笑って もう無理。』の返事が。
私が牛ヶ首から引き返し ロープウエイの乗りました。


少し前、娘と海さんがスカイプしてるときに、
娘にちょっと違う説明を笑いながらしてました。
『茶臼岳に登ったけど おとうさんは すぐ引き返したの。
 登ったのは私だけ。おとうさんは しょうがないわね。』ですって。
海さんは 私が祠の屋根が見える近くまで行ったことや
自分が 膝が笑って 私に嘘をついて 牛ヶ首に行かなかったことは
娘には黙ってます。酷いですよね~。
でも、私が山頂まで行けなかったことと、海さんが山頂まで行ったことは
間違いなく事実なので どんなに話を盛られようと我慢するしかありません。

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