里山で遊ぶ

ゆるい午後 遠回りする 帰り道
のどかな午後の時間を満喫できたらと思う。

『無縁坂』の歌が聞こえる

私は週4~5回 この森で約1時間ほど 散歩をしている。



アップダウンがあり 前半は早歩きで坂を登って行けるが 
頂上あたりになると 急にペースダウンしてしまう。
年齢的なものと言えばそれまでではあるが、
頂上近くにある大きな木を見るとほっとしてしまう。
嫌で散歩をしてるわけではないが・・・


ここからは 山道になり 階段の上り下りが多くなる。



階段が近づくと 何故か 学生の頃に後輩が歌っていた『無縁坂』を思い出す。
決して歌がうまい訳ではなかったが 何故か後輩の歌が・・・



また、この道を歩くと同時に 故郷(日本海側の平野)も思い出してしまう。
歌と同じで、ため息をつきながら家の前の坂をゆっくり登っていた
母の姿も思い出す事がある。


 無縁坂
 一歩 また一歩
 母あゆむ


歌のサビの部分の しのぶ しのばず 無縁坂・・・ときて
最後の 母の人生 の部分が特に私の母とダブルものがあったりして・・・。



 木漏れ陽が
 母の背中で
 鬼ごっこ


私が小さい頃 縁側に座り 裁縫をしていた母の後ろ姿を今も記憶している。
高校生になった時も、縁側の同じ場所で裁縫をしていた。
それから地元を離れ、時折、家族を連れて実家に帰省した時も、
母は やっぱり 縁側の同じ場所で裁縫をしていた。


小さい頃は気が付かなかったが、
木漏れ陽が裁縫をして丸くなった母の背中にあたっていた。
自分の子供を持って 初めて母の背中の小ささに気づいた。
風が吹くと葉が揺れ 木漏れ陽が形を変え、
あたかも木漏れ陽の妖精が
母の背中で鬼ごっこをしているように見えていた。

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