里山で遊ぶ

ゆるい午後 遠回りする 帰り道
のどかな午後の時間を満喫できたらと思う。

風に吹かれて GO 7 GO  太平楽

娘と二人で里帰り。城は 最近 国宝になった。
城の下の土産店に入ると、高校の同級生のでかい写真が貼ってあった。
和紙か何かの製作で、お爺さんが人間国宝だったと思うが、本人が
現在、後を継承してるようだ。
高校時代のあだ名は当然ながらであるが・・・
申し訳ないことを言っていたと、今、気が付く次第で。



今回の目的の一つに、私が食べていたソウルフードを、是非、
娘にも食べてもらうことにあった。


 ① 出雲蕎麦 ・・・ 『神代そば』又は『八雲庵』
 ② うどん  ・・・ 『たまき』
 ③ ラーメン ・・・ 『太平楽』


出雲蕎麦とうどんは食べることが出来たが、ラーメンは『太平楽』が
定休日で食べることが出来なかった。
店は50年以上も前に通っていた時と全く変わっていない。
タイムスリップした気分である。



ホテルで借りた自転車がサドルが硬くて、お尻が大変痛い思いをして
やっと着いた時に定休日はがっかりである。
太平楽はメニューが3通りしかない。というか、量に関する金額表示だけで
ラーメンとも書いてない。
 普通 350円
 大盛 450円
 特盛 600円
私は、ここで高校を卒業するまで食べていて、他のラーメン屋では
食べたことがなかった。
うまく表現できないが、この美味しさは他では味わえない。
多分、私の体や脳みその一部になっているのではないかと思うが・・・


私が、初めて関東にきて、ラーメンを注文し、醤油ラーメンを見た時の衝撃は
今でも忘れられない。『第一印象がドブ色のスープに麺が浮いている』であった。
醤油のにおいが鼻にプーンとしてきて、正直、これは食い物ではないと思った。
メンマだけ食べて店を出てしまった。


ただ、味噌ラーメン、とんこつラーメンなどで徐々に慣れて
今では醤油ラーメンも美味しくいただくことが出来るようになった。

風に吹かれてGO 7 GO (1)  津和野城跡

午前中、山口市内を観光したが、たまたま県立美術館でジブリ展を
やっていたので見学をすることにした。



プロの仕事はすばらしく、アニメを超えた芸術ではないかと思った。


午後からは、津和野の見学予定で、まだ、この段階で津和野城跡を見学
する予定はなかった。そもそも、城跡など見たこともなく、興味も
全くなかった。
津和野の街並みを散策したが、数年前の水害で水路は濁っていて
鯉の背中がかろうじて見える程度で、本来は水仙の花が咲いている時期
であるが、今年は、まだ咲いていなかった。散々である。
しょうがないから、太鼓谷稲成神社を見学することにした。赤い鳥居が
ぎっしり立っている階段を登って行った。
途中でギブアップしようかと思ったが、娘が一緒だったので、最後まで
登ることにした。
ここで、娘がパンフレットを見ながら津和野城跡に行こうと言い出した。
若干の抵抗はしたものの折れて、行くことにした。
このとき、城跡の存在を始めて知ったが、行く気持ちは相当なかった。
神社から少し下ったところにリフト乗り場があった。




リフトに乗ってしまったが、この時、何故かダチョウ倶楽部の上島竜兵の
言葉が頭に浮かんできた。


 落とすなよ
 落とすなよと言い
 落とされる


さすがに、リフトから落ちるようなことはなかった。



リフト到着場の脇にあった杖をお借りして、山の中に。
他に観光客がいなく、チョット心細い。
しばらく歩くとで出丸跡にたどり着く。



見晴らしがよく、津和野の町が一望でき、さわやかな風が
心地よかった。ここでデッキチェアーに座り
コーヒーを飲みたい気分であった。豆はこだわりのマンデリンで。



一休み後、更に奥に向かって歩いていかねばならない。
急に疲れが出て、引き返したい気分でいっぱいだった。



遠くのほうに見えた石垣が徐々に大きくなってきた。
ジブリの天空の城でみた光景に見えた。
この時は、まだ、津和野城跡が天空の城と言われていること
など全く知らなかった。


 石垣に
 ことだま 座る
 ここ あそこ



やっと、津和野城跡にたどり着いた。



高校の教科書に出ていた俳句(?)を思い出す。


 夏草や
 兵どもが
 夢のあと


素晴らしい句であることを実感する。
これは城を使っていた兵の立場というか、城のユーザー目線の句だと思う。
長年、物つくりのメカ設計者をしていた者として、メーカー目線の句を一つ。


 石垣の
 シャープな角に
 匠あり


始めて城跡をじっくり見学したが、ハマリそうな予感がする。