少年時代 Ⅵ ~ やさしさに包まれて ~
今となっては 変な自慢ですが
小学生の時は 家で勉強をしたことが一度もありません。
夏休み、冬休みの絵日記はもちろんのこと
毎日の宿題も 一度もやった事がありません。
でも こうやって一人前の人間として生きてます。(^Д^)
荒井由実の『やさしさに包まれたなら』を聞きながらブログを書いてます。
夢だったのか ひょっとしたら 私だけの本当のことだったのか
今では どうでも良いのですが...
残念ながら 今の 私に 『奇蹟はおこるよ!』と言われても どうなんでしょう...
私が小学生の時 かなり離れた所にある友達の家で遊んでたときの事です。
農業用ため池を2つ 大回りして
多分 子供の足で 片道1時間以上かかってたと思います。
陽が暮れても 夢中で遊んでいて
気がつくと 周りは かなり 暗くなってました。
私の家に向って 夢中で走って帰りました。
帰る途中 点在した家々に 裸電球のオレンジの明かりが ポツリ ポツリ...
普通に砂利道を通って帰ると 1時間以上 かかりますが
家に向って一直線に走ると 30分もかからないと思います。
ただ 砂利道は 電柱に取り付けられた電球の明かりで 道は見えますが
一直線上に走って帰ろうとすると 田んぼの畦道を走るので
明かりはなく 真っ暗です。
私は 月明かりを頼りにして 畦道を走って帰ることにしました。
夢中で走りました。
刈った雑草が畦道に積んであり 走る度に 強烈な雑草の香りが...
『やばい やばい』と 雑草でフワフワになった畦道を走っていると
地面を蹴ってた足の感触が 徐々に 軽く感じるようになりました。
変だなぁ~
足下を見たときに
まさか...
私の体が 50cm程 宙に浮いてました。
足をバタバタと 夢中で動かしても 浮いてるだけで 前に進みません。
どうしよう...
この時です。
突然 風が 背中の方から吹いてきたかと思うと
ビューンと 家の方に向って 私の体は 一直線に進んで行きました。
私は夢中で足をバタつかせました。
この調子でいけば すぐに家に帰れるぞ~
待って!
目の前に 農業用ため池が...
あああぁ~ ダメだぁ~ と思いました...
でも
私は ため池の水面の上を 風に吹かれて進んでいました。
がまの穂や 蓮の葉 水面にキラキラ光る星の光の中を
足を夢中でバタつかせながら
岸辺に着き 農業用ため池がを通り過ぎると
我が家の裸電球のオレンジが 窓から漏れてるのが分りました。
『ただいまー!』 『おかえり』
この時が 夢だったのが 現実だったのか...
後から聞かされた事ですが 以前
夕方 子供が家に帰る途中 ため池に落ちて死んだんだ そうです。
♫ 小さい頃は 神様がいて
不思議に夢を かなえてくれた
やさしい気持ちで 目覚めた朝は
おとなになっても 奇蹟はおこるよ
カーテンを開いて 静かな木漏れ陽の
やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことは メッセージ
小さい頃は 神様がいて
毎日 愛を届けてくれた
心の奥に しまい忘れた
大切な箱 開く時は 今
雨上がりの庭で くちなしの香りの
やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことは メッセージ
カーテンを開いて 静かな木漏れ陽の
やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことは メッセージ ♫
