里山で遊ぶ

ゆるい午後 遠回りする 帰り道
のどかな午後の時間を満喫できたらと思う。

学生街の喫茶店

これを最後に青春時代の話は一段落 里山ハイキングと野鳥撮影を再開します。
青春時代の話は気になってたんですが 以前に記載した文章だけのつまらないブログに
写真と当時はやっていた歌を追加、表現も優しくリニューアルしたかったんです。


夏の終わり 残暑厳しい時の話です。
電車のドアが開くと 乗降口の脇の席に 違和感のある服装の男が座っていました。
誰もが半袖、Tシャツの夏服を着てるのに、
一人だけ 秋物の紫色の長袖に鳥の羽根が付いた帽子を被ってる男。
どこかで見かけたような...
『学生街の喫茶店』を歌っていたガロのボーカルでした。
バレバレでしたね。
夏場での先取りファッションは我慢しろって事?



私が田舎の高校を卒業し 始めての一人旅をした時の話です。
急行列車の自由席に乗りましたが ボックス席に4人座り すぐに埋まりました。
が、途中で車両が2台増結されましたので 
窮屈なので ガラガラの増結された車両の中央あたりに移動しました。
のんびりしたのもつかの間、次の駅で沢山の人が乗ってきました。
全員が 黒っぽい背広服で楽器のケースを持ってました。
直ぐに 楽団の人達だと思いました。
反対側のボックスには25歳前後の厚化粧の女性が4人座りました。
楽器のケースを持ってなかったので 多分 コーラスの人達だと思います。
私が座ってるボックスには ラテン系のような明るい服を着た男性2人が座りました。
車掌が切符の確認に来ましたが、マネージャーと思われる人が
『ここに座ってる全員の切符。』と言って、大量の乗車券と急行券を車掌に見せると
車掌は切符をきり、私の前を通り過ぎていきました。
すると、反対側に座ってるお姉様が 私に向かってニヤニヤしながら
『急行券 助かったんじゃない?』と言うと、次から次にお姉様方から色々いじられ、
田舎の高校を卒業したての私は 恥ずかしくて『はあ。』を連呼してました。
多分 顔が真っ赤になってたと思います。
前に座ってる男性が 見るに見かねたんでしょう。
私に向かって『これ食べる?』とロッテのグリーンガムを差し出しました。
『ありがとうございます。でも いいです。』
と返事をしました。
この男性は 格好よくて 笑顔が素敵で でも 目はクールで 兎に角 紳士でした。
何処かで見たような顔でしたが 田舎の高校卒業したての私には
とても眩しい都会の方々だったので 何とか 時間が過ぎていくのを待つばかりでした。
とても恥ずかしいことだったので ずーっと封印してましたが、
後に この笑顔の素敵な紳士が 世界のナベサダ(渡辺貞夫)だと知りました。
私のような見ず知らずの若造にまで 助け船を出してくれたんです。
超一流の凄いプロって 演奏だけでなく 人間的にも凄いんですね。
この時 ジャズは全く知らないというか 興味がなかったのですが
今思うと... 
若かりし頃のナベサダと一対一で話が出来るビッグチャンスだったのに
とても惜しい話です。 


夜のヒットスタジオという番組は生演奏で 歌手が歌ってました。
後ろの方のビッグバンドの演奏者の中に 
もしや...
全員 キリッとした髪型で正装した演奏者の中に混じって
エレキギターの演奏者が一人だけ ロングヘアーに髭モジャ クリッとした瞳で 
回りとは どこか違う冷めた雰囲気で演奏してました。
絶対とは言い切れませんが 80%以上の確率で主(ぬし)だったような...
でも 主(ぬし)ではないことを祈ってますが...
主(ぬし)は形通りの集団行動なんて ある意味 檻の中の生活みたいなもので
私の中の主(ぬし)は 
あくまでも自由奔放で 永遠に 気ままに 羽ばたいていて欲しいんです。

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