ゆるい午後にGO7GO

ゆるい午後 遠回りする 帰り道
のどかな午後の時間を満喫できたらと思う。

約束

浜モンの叔父さんの家に行った時の事である。

叔父さんは 昔 魚を仕入れる仕事で 世界中を飛び回っていた。
世界中といっても アフリカや南アメリカが中心で 漁業が盛んな
どちらかといえばマイナーな国が中心である。


叔父さんは 世界にはいろいろな人がいて 沢山の経験をしたことを
楽しそうに話してくれた。
その中で 今回はカナダの田舎でのイクラの仕入れについてを紹介する。


  


鮭からいくらを取り出し日本へ輸送する仕事で、
現地でいくらを取り出す仕事をする人たちを募集したところ
その中に 二人の女子高生がいた。
とてもきつくて汚い作業の為、時間給はかなり良いが 
女子高生がこの仕事をするのは とても 珍しい事である。


二人は対照的で 一人は作業内容をすぐ把握しテキパキと仕事をこなす。


    


もう一人は どんくさく 作業も遅いが 唯一 とても真面目な面がある。
どんくさい子が 周りに比べ作業が遅いので お金はいらないから 
一人で残って仕事をさせて欲しいと申しいれてきたそうです。
このような事を言う日本人はいても 外国では初めてだと言ってた。
一緒に仕事をして 作業の仕方を教えると 徐々にではあるが
作業が早くなってきた。日本人と気持ちは一緒だなと思ったそうである。


バイトのお金を渡す最後の日に その真面目な子に少々の色を付けて
お金を渡したとの事。
何故なら 俺は日本人だから当然だろと 叔父さんは言った。


それを知ったもう一人のテキパキと仕事をする子がやってきて猛抗議。
バイトのお金を水増しするのは私の方だと騒ぎだす。叔父さんは 
『俺がボスだ。俺のルールで決めたことで変えるつもりはない。』
と言うと、その子は近くにあったバケツを蹴飛ばして帰って行ったそうである。


叔父さんが日本に帰るときに 真面目な子が自分で作ったお菓子を
わざわざ 持ってきてくれたんだと楽しそうに話した。


その時 奥さんが コーヒーを持ってきて、
『この人は このカップ以外は絶対に使わないので困ってんのよ。』
と言う。


見るとカップの面には薄っすらと幾何学模様のようなものが見える。
毎日 使っている為に 絵が消えかかっていて よく分からないが
太い直線のようなものがあり 珍しいデザインである。
また カップの縁にひび割れと欠けてるところもあった。
そのカップを叔父さんは大事そうに両手の手のひらで持っていた。


『両手で持つのに ちょうど いいサイズなんだよ。』と言うが・・・


  


私は 壁に飾ってある 額縁に入った英語の手紙を見たんだよね。
(英語の単語の下に 日本語の訳があり 早く読むことが出来た)


~ 叔父さん。貰ったのは手作りのお菓子だけじゃなく、手紙とカップも
  貰ってるじゃないですか。そのカップの模様はカナダインディアンの
  デザインですよね。ずーっと 大切に使うのは約束なんですよね。
  叔父さんが彼女に言った大切な言葉って何ですか。知りたいな・・・~
  

 


※ 写真はすべてお借りしました。





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