寝耳にやぶ蚊
『寝耳に水』という諺がある。語源・由来は
~『水』は洪水などの濁流音で、『耳』は”耳にする”など、聞こえる意味で
使われる耳である。治水が完全でなかった頃は、よく川の水が氾濫した。
それが寝ている時であれば、なおさら驚くことになり、『寝耳に水』となった。
そこから不意の出来事にひどく驚くという意味で使われるようになった。
寝ている時に耳に水が注がれるという事ではない。~
だそうである。
これもルー大柴がリメイクした『寝耳にウオーター』という言葉が流行った
ことがあるが、今ではほとんど耳にしなくなった。
私は、『寝耳に水』は、寝ている時に 不意に耳に水が注がれ
びっくりすることだと ずーと 思い込んでいた。
これは ある意味 拷問であり、ひどい諺だなとも思っていた。
水は”水の音”だとか、耳は”耳にする”と言われてもピンとこないし、
ましてや その”水の音”は 川の水が氾濫した時の音と言われたら
若い人が聞いたら ちょっと 意味としてギブアップじゃないかと。
私流に 『水の音』を別のものに変えてみた。
~寝耳にやぶ蚊~
眠くなってうとうとしていると、暗闇の中 突然『プーーーン』という音が
顔の周りで聞こえる。蚊が顔の周りを旋回している。蚊が止まり 音が静かに
なったと思ったら、蚊が止まったと思われる位置を手でバチン、しばしの沈黙
の後に、また 突然『プーーーン』という音が顔の周りで聞こえる。これを
延々と繰り返し、最悪は朝まで眠れなかったりする。
これって多くの方が経験されてると思います。
現代にこの諺を使う場合は 意味的にも 『寝耳にやぶ蚊』の方が
分かりやすいと思うけど どうでしょうか?
※ 蚊の写真2枚は お借りしました。