里山で遊ぶ

ゆるい午後 遠回りする 帰り道
のどかな午後の時間を満喫できたらと思う。

知床五湖トレッキング (前半)

娘と二人だけの北海道旅行の中で 知床五湖トレッキングは楽しみの一つでした。


旅行中は猛暑だったり雨がザーザー降りだったりと気候がクルクルと変化してましたが
知床五湖トレッキングの日は朝から快晴で 楽しく歩くことができました。  
5~7月はヒグマの活動期なので ガイドの方なしでのトレッキングは危険なため、

ガイドの方と一緒に 知床五湖をトレッキングすることが条件となっています。 

トレッキングをする前に ヒグマに関する10分程の講習を受けなければなりませんが 
ボードを見ると ヒグマが出没してる日が最近は多くなってるようです。 
トレッキングは反時計回りで 五湖から逆方向に回り 最後が一湖の大回りコースです。 

コース内はヒグマの生息地なので 人間は歩かせてもらうという気持ちを持って
自分勝手な行動をしないようにと ガイドの方から繰り返し説明がありました。 

水芭蕉の群生があちこちにあります。
水芭蕉の根は毒素があり 食べると 人間にとっては危険なものです。
しかし、ヒグマにとっては 冬眠中 ウ〇コをしなくて超便秘状態のお腹なので
冬眠明けに 水芭蕉の根の毒を下剤として よく食べるそうです。 

これは倒れた木を 根っこ側から撮った写真です。
根っこから丸ごと倒れてる木もあれば 根元付近から折れた木もあります。
これは 南側にある山を越えて吹きつける強風によって倒れたとのことで
あちこちにある倒木の先端は 全部 北の方角を向いています。
この周辺で道に迷っても この事を知ってるとコンパスとして役立てられます。 

周りは大きな岩がゴロゴロしていて その岩の上に苔が生えて 苔が水分を蓄え 
苔の上に木の種が落ちると 苔の水分を吸収しながら 木は育ち 
木の根っこが石を抱え込むようにして伸びて 年月をかけながら 

大きな木へと成長していくと ガイドの方から そんな自然の営みの説明がありました。 

この木の上の方まで 山ブドウのツルが絡まりながら伸びています。
ヒグマは山ブドウが好物なので 木に登って山ブドウを食べた痕跡が残ってました。
短い爪痕は登った時 長い爪痕は滑りながら下りてきた時のものです。 

五湖に到着しました。 

左奥には綺麗な三角形の頂上の硫黄山が見えます。
右に向かって順に 知円別山、南岳、オッカパケ岳と続きます。
五湖の水面に 雲と山の稜線と対岸の木々が映って幻想的でした。 

岸辺では ちょうどトンボが ヤゴからトンボになり飛び立とうとしてるところでした。
トンボやセミは 本州より大人になるのが早いとのことで 
すでにセミの声がジージーとうるさかったです。
北海道の春は短いんでしょうか? 

見上げると 雲一つない快晴で カラッとした微風が通り過ぎていきます。 

四湖の端っこの方に到着しました。 

対岸の木々の小さな葉までもが 水面に鮮明に映ってました。 

ずーっと見ていても 飽きない風景でした。 

セミの声だけがジージーと聞こえますが それも風景にマッチしてたと思います。 

綺麗な風景でした。
しばらくの時間 風景を眺めた後 三湖に向かって出発しました。
三湖に行く途中に 小さな湖がありました。 

対岸の木々が 鏡のようになった水面に映っていました。
現物は びっくりするくらい 写真以上に神秘的で綺麗でした。
ジブリの世界みたいです…
 
私にとって 北海道の風景は 自然に近くシンプルで単調だけど 
そこにこそ 言葉で表せない綺麗で心を引き付ける何かががあると感じます。


長くなったので 一旦 終わりにします。

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