里山で遊ぶ

ゆるい午後 遠回りする 帰り道
のどかな午後の時間を満喫できたらと思う。

殻の割れる音が聞こえる…

私が親元から離れ 始めての下宿生活をした時の事である。
当時の私は 極度のシャイで また 全てにコンプレックスを持っていた。
私が始めて下宿生活をした所は 学生が12名(4名×3棟)下宿できる部屋があり、
新しく下宿する新1年生は 私と もう1人の2名だけだった。


私は18歳まで日本海側の平野で生まれ育ってきたが、当時 太平洋側の
特に千葉から和歌山までの間で生まれ育った人物に コンプレックスを持っていた。
今思えば馬鹿げているが 太平洋側は海の幸、山の幸が豊富で みんな裕福な家
なんだろうと勝手に想像し 特に静岡県は富士山はあるし みかんも獲れるので
日本で1番 裕福だと思っていた。
嫌な予感はしたが もう一人の新1年生は静岡からきた奴だった。
彼と始めて会った時の服装が 赤のチェック(チェッカーズが着ていそうな柄)
のシャツに白い綿パン姿だった。
お世辞にも似合ってるとは思えなかったが そのような服装を 
平気で着れる あっけらかんとした神経が 私は羨ましかった。
裕福な静岡県では 別に気にすることもなく自然の事なんだ… と。


引っ越して すぐは 仕送りは郵便局で送ってもらっていたが、
金曜日午後3時~月曜日9時の間はお金を引き落とすことが出来なかった。
金曜日にお金を引き落とせず 無一文で月曜日の朝まで
過ごさねばならなかった時の事である。


私はシャイで引っ越したばかりだし『お金を貸してほしい』と言えなかった。
お腹が空いても我慢していたが 限界近かった。
新1年生の静岡きてる奴に 限界になり事情を説明したところ お金を貸してくれ、
『お茶漬けでよかったら 俺の部屋に来なよ!』
と言ってくれた。私は感謝して 彼の部屋に行くと 
彼はどんぶりに山盛りにご飯を盛って お茶漬けを出してくれた。
そのお茶漬けですが…、始めて見ました。
山盛りのご飯に お茶をかけただけです。何ものってません…
何ものっていないお茶漬けなんて見たことも 食べたことも ありませんでした。
彼も一緒に食べたのですが、私は途中で ちょっと全部食べるの無理かも…
と、何度かギブアップしそうになりましたが、最後まで我慢で食べました。


その時でした…


私の中にある固い殻が食べている途中に ミシッミシッと割れる音が聞こえました。
な~んだ静岡、同じじゃねえか~静岡、どうしたんだ静岡…
みんな 同じなんだって事が よく 分かったんです。


自分が造った殻って 割れる時は割れるんです… 音を立ててね!


最近 同じような感触を味わいました。
城跡やハイキングなどで巨樹を見た時ですが、殻が割れるような音がしました…
最近見た巨樹です。

 

 

 


5月の九州旅行の時に見てみたい巨樹です。 
楽しみにしています…
きっと ミシッミシッと 音がするんだろうなあ~


〇 熊本県熊本市 北迫町    クスノキ  
  www.hitozato-kyoboku.com/jakushin-kusu.html
〇 佐賀県武雄市 川古     クスノキ  
         武雄     クスノキ  
         塚崎     クスノキ  
  tumulucc.jp/archives/556

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