里山で遊ぶ

ゆるい午後 遠回りする 帰り道
のどかな午後の時間を満喫できたらと思う。

『熊野古道を歩く』の準備・・・娘からの便り

『娘と熊野古道を歩く』為の体力作りを始めました。


先日、娘へ重さ10kgの段ボール箱を3つ送りました。
中身は服とお菓子類と麺類などです。
1箱は航空便で 残りの2箱は船便で送りました。


航空便で送付した荷物の中身は 娘がネットで購入したものと 
海さんが老舗の煎餅屋で購入した菓子類が主です。
私が担当(?)したのは生ラーメンです。


生ラーメンは城里町の美味いと評判の軍司製麺所で購入しました。 

麺は1玉50円、スープは1つ65円です。
普通のラーメン屋で出してるラーメンより美味しいです。


先日 娘から『荷物が税関で引っかかった。』と連絡がありました。
私が準備した生ラーメンは大丈夫なのか心配しましたが、
特に問題も無く 全部 引き取ることが出来たと連絡があり ホッと一息です。



ドイツ博物館(ミュンヘン ミュージアム)の一角に 
娘の手作りしたツールが飾られ その写真が送られてきました。


娘のボスの功績を展示するにあたり 
その作業工程の1パートを娘が担当してましたが その時に使う
娘の手作りしたツールを一緒に展示することになったのです。
 

ガラスで作ったツールなので写真では良く見えませんが
30年間 ドイツ博物館に展示されるそうです。
展示されてる実物を見てみたいです。


このツールがドイツ博物館に展示されるまでに
運も味方しましたが 娘は多くの高いハードルを乗り越えてきました。
私だったら 途中で投げ出してしまうような場面が何度もありました。


元々 娘はドイツに行く予定はありませんでした。
娘のボスに ある程度 経験を積んだ男性の研究者の依頼があったのですが
その人が行けなくなり 急遽 ボスが娘に白羽の矢を。
ただ 当時 娘はまだ博士課程の2年生でしたが 
3年生になる前にドイツへ行きました。
相手のボスは 経験を積んだ男性の研究者を予定してたのが
来たのが まだ学生で20代の女性ですから ん....?ですよね。


娘にとって最初の洗礼は 歓迎のBBQでした。
実験用のウサギをゲージから取りだし さばいて BBQです。
1週間で ホルモンは抜けるから安全だそうです。
新しく人が入った時は 恒例の行事としてBBQをするそうです。
私だったら 実験用のウサギの肉のBBQ 絶対無理です....
娘は食べたら美味しかったと言ってました。


次の洗礼は 仕事が上手くいきません。
回りに日本は一人も居なく ドイツ語は全く話せなく
話せるのは片言の英語で 仕事を満足に出来る状況ではないです。
旅行じゃ無くて 仕事ですから 大変だったと思います。
私だったら逃げ出してると思いますが。
上手くいかない理由を 娘が出した結論はドイツ製の装置がポンコツ....
これをボスに言うと ボスは人差し指を左右に振り 
『何を言ってんだ!』という顔。
娘が使ってる装置は光学顕微鏡をベースにしていて
そこに使われているレンズが 性能に一番重要です。
レンズと言えば ドイツのライカ製が世界NO1ですから....
ドイツ人はプライドが高いですから 
ましてや学生が この子は何を言ってんだ....と。


装置は それなりの高価なものですが、
娘は日本のボスに連絡し 日本のニコン製の装置を送って貰うことに。
それで....
娘は結果を出しました。
結果を出してからは 回りの娘を見る目も変わってきたようです。
今ではニコン製の装置が数台 ラボに設置されてるそうです。
(ドイツのLABでドイツ製以外の装置は ほとんど使われないです。)


この後も 色々な洗礼がありましたが その度に メンタル面が心配で
日本に帰ってきなぁ~と言ってました。


経験を積んだ男性の研究者のかわりに
ドイツへ学生の娘を送り込んだ日本のボスの気持ちは 一体どうだったんだろう?


以前 日本のボスが言ってたことがあります。


仕事を成し遂げられるのは 能力じゃない。
最も大切なのは 人間力だ!と。


ドイツ博物館(ミュンヘン ミュージアム)の一角に
展示された娘の手作りしたツールには
かなりのドラマが 沢山詰まっています。
親馬鹿ですが ドイツ博物館で本物が見てみたいなぁ~と 
しみじみ思っています。

『熊野古道を歩く』の準備・・・健診

『娘と熊野古道を歩く』為の体力作りを始めました。


健康が全てでは無い。
が、健康でなければ全てが始まらない。
体力作り以前に 体のあちこちをチェックしないと!


海さんが予約した健康診断に一緒に行ってきました。
最後に胃がん検診(バリウム飲むやつ)をした後 下剤を2錠飲みました。


私は健康相談に〇をしてたみたいです。
健康診断が終わった後 パーティションで仕切られた狭い空間に行くよう指示が。


海さんは一人で待っててもやることが無く、
車で一緒にきてるので しょうがないのか
私に勝手に付いてきて 一緒に健康相談を受けました。


健康に関する最大の問題点が露呈しました。


私は標準内だけど肥満すれすれに対して 
逆に 海さんは標準内だけど痩せ過ぎすれすれでした。
『いつから今の体重ですか?』と聞かれ 
『10年前くらいかなぁ~』とお互いが答えました。


私は10年前くらいは 今より15kgくらい痩せていました。
どちらかと言えば 痩せすぎでした。
が、喫煙した途端 食事が美味しくて 食べる食べる
気がつけば今の体重になってました。


一方 海さんは10年前くらいは 今より10kgくらい太っていました。
どちらかと言えば 肥満に片足を突っ込んでいました。
が、ガテン系の仕事をしてから みるみる痩せ 気がつけば今の体重に。
公的機関の職場なので 夏でも室内温度が28°設定で
そこでのガテン系の仕事なので 毎日が汗ダラダラ。


以前 海さんは太ってる時に 田舎の葬式で長時間正座し 膝を痛めてしまいました。
階段を昇るのにも大変な格好をしてました。
でも 今は かなり改善し 普通に生活をしてます。


この10年間 お互い生活の変化で 健康が逆転したように思います。
マジで痩せようと思います。
そして マジで筋肉を鍛えようと思います。


健診が終わり 回転寿司での昼食後 海さんは仕事に行きました。
私は家に帰りましたが 下剤の影響で トイレの往復 大変でした。
海さんは ガテン系の仕事なので もっと とんでもなく大変だったと言ってました。
下剤をのんでガテン系の仕事へ行く根性は この10年で培われたと思われます。



今朝 海さんがオリーブ油の蓋が空かないと小瓶を持ってきました。
お土産で買ってきた白トリュフ入りのオリーブ油の瓶の蓋です。
かなり月日が経っていて シリコンゴムの蓋が固くなり瓶に固く密着してました。
私が瓶と蓋の隙間にマイナスドライバーを入れ 
少しずつ隙間を広げながら蓋を開けました。
海さんは『サンキュー』と言ってオリーブ油を使うと
蓋を元通りにギュッと締めました。
私は 咄嗟に『アッ!』という言葉を発しました。
『また蓋が取れなくなったらどうするの?』と言うと、
海さんは目を丸くしてこちらを見て
シリコンゴムの蓋を歯で噛むと 
思いっきり引き抜き ニヤッと笑いました。


唖然です。
こんな人ではなかった筈なのに...
一体 いつから?



人間が持っているトータルの力 
いつの間にか 海さんに追い越されたような気がします。