里山で遊ぶ

ゆるい午後 遠回りする 帰り道
のどかな午後の時間を満喫できたらと思う。

白菜の漬物

元旦の朝は 町内の人達が 組長宅前に集まって
1時間ほどお酒を飲みながら挨拶をします。
一斗缶で作った簡易焚火が3ヶ所で その回りにオッサンが集まって
酒を飲みながら 家族の近況など 色々な話をします。


酒をつぎながら Aオッサンが 私がいる焚火のところへ来ました。
そこでAオッサンとBオッサンが白菜の漬物について話をしてました。
A『Bさん 私が漬けた漬物 つまんでみて。』
B『美味しいですね!実は、私も白菜漬けを始めたんですよ。』
A『ほほぅ~。白菜漬けの極意を知ってますか?』
私『良い塩を使う事ですか?』
A『それも大事ですが 作り方の極意があるんですよ。』
B『2度漬けですか?』
A『2度漬け? 何故 2度漬けするんですか?』
B『何故って インターネットに書いてあったんですけど。』
A『う~ん。理由が分かりますか?』
B『いやっ… 多分 水分を抜くためなのかなぁ~』
A『男がやるからには トコトン こだわらないと。かあちゃんが そこいらにあるもん 
  でちゃっちゃと作る料理じゃダメ。男はこだわるものなの。』
Aさんは 酔っぱらっているようです。
A『天日干しはどのくらい?』
B『1日ですよ』
A『天日干しは2日やるんだよ。腐ったようなしなしなして捨てようかと思うぐらいのが良          
  いんだよ。太陽の恵みを充分受けるのが良いんだよ。』
B『そうっすか。俺は1日だけどなぁ~』
A『それを倍の重さの重しを乗せて 漬けると良いんだよ。ねえちゃん達に教える時は
  自分と同じくらい重い重しを乗せるのがコツだと教えてるよ。』
B『水を抜くのがコツなんですね。』
A『それと太陽の恵みを充分受ける事。男はこだわらないと!』
白菜の話が続いていたが、いつのまにかスパイクタイヤのメーカーの話に変わっていた。
Bさんがボソッと
B『245号のJAで〇△さんの白菜が 周りと倍くらい高い金額で売ってるけど それを使   
  うと美味いんだよね。』
A『その こだわりがないと!私は畑で作ってるけどね。』


集会が終わると 二人は かなり酔っぱらっていて 肩を組んでAさん宅の方へ行った。
これは きっと 私に白菜の漬物を作れって事なのか。
面白そうだから 〇△さんの白菜を使って 
Aさんの作り方で白菜漬けをしてみようかな。
とっても高価な白菜漬物になるかもしれないけど、オッサンはこだわらないと…

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